『杉田式』は、上級者向け?

 

 

 

手工具による高精度な縦挽きだのアリ接ぎだのカンナだの言うから、名前は知っているけどやった事ない人は『杉田式』の事を、物凄い上級者向けの特別なスキルだ、と思うみたいだけど。

 

実は、『初心者向け』なんです。

 

既に技術を持っている人には『杉田式』は必要ありません。

各種工作機械を存分に使える環境を持っている人にも不要です。

 

本格的な木工に憧れ、でも技術も師匠も環境も揃えられず、悶々とした時間だけを浪費する初心者の、「それでも木工をやりたい!」という声なき叫びが、『杉田式』開発の原動力です。

 

しかし、その上で、では木工上級者と『杉田式』は全く無縁なものなのか、というと、実はそうでもありません。

 

匠の技を駆使した自作を見て「私もこれを作りたい!教えて下さい!」と気軽に入門を希望する初心者に、これまで自分が修行に費やした時間の長さや修練の厳しさを諭すのは大変な事です。

 

それを『苦労自慢』と捉えられる事なく正確に伝えるのは至難です。

そして、仮にそれに成功したとして「そんなに大変なら辞めておきます」と言われるのが関の山です。

ノーベル賞記念公演に押しかける親子連れにその価値を正確に伝えるのが困難極まるように。

 

そういうときに『杉田式』を利用して欲しいのです。

ノーベル賞受賞者が、直接弟子入りを志願する小中学生に「まずはしっかり勉強して、うちの大学に来なさい。すべてはそこからだ。『公文式』なんかどうかね?」と言うように。

 

『杉田式』は、学びやすい。

 

学びやすい、と言うことは、教えやすい、という事でもあります。

 

「本格木工」への入り口として、教える側も教わる側も、『杉田式』を活用できる局面は、非常に多い、と、私は思っています。

 

 

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