1番大切なこと

2018年の秋頃に書いた記事です。

こういう経験、Dアド同志の皆さんにもきっとあると思います。

こちらの想いは、きっと届きます。
頑張りましょう!

 

 

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DIYアドバイザー検定試験は、毎年8月に一次筆記試験、そして11月に二次の実技試験が行われます。

 

今年、私と同じ店に勤務する人が無事一次を突破した、と。

 

その方、世代は私と同じくらいか、もう少し若いくらいかな?
普段の担当はレジ。

 

「レジの仕事にはそれほど役立つとも思えないけど、せっかく毎日ホームセンターに来てるのだし、この環境を活かして取れる資格かなぁ、ってね。」

 

おおおー、すばらしい!
そんな発想する人、私以外にもいたのね!(笑)

 

「でも、工具のこととか全然わからないの。のみもかんなもほとんど触ったこともないし、、、」

 

はいはい、協力しますよ!しますとも!!
2次まで2ヶ月。時間は充分とは言えないけど、ポイントを押さえて毎日練習すれば、きっと合格できますよ。頑張って!

 

 

Dアド検といって思い出すのは、2次試験最終項目、面談による一問一答。

 

試験官『DIYアドバイザーにとって、一番大切な事は何だと思いますか?』

 

私『「安全」だと思います。』

 

試験官『、、ん?』

 

私『例えば丸ノコひとつとっても、とても便利な道具ではありますが、取り扱いを誤るととても危険です。だから我々はそれを安全に使用してもらい、怪我をさせないよう、、、、、』

 

試験官『はいはい、隣の貴方、ニヤッとしてますが、貴方はどう思いますか?DIYアドバイザーにとって一番大切な事は?』

 

隣の人『まずはお客様の話をよく聞く事。全てはそれからです』

 

試験官『そう!こちらが期待してるのはその答え!あなたは過去問をよく勉強してきたね!』

 

私『、、、、』

 

 

先日、工房にひとりのお客様。
ホワイトウッド2×6の板をお持ちになり、それを曲線に切りたいのだ、と。

 

聞けば工作の経験はほとんどない、と。

 

ジグソーを使用して頂く事にしました。

 

ジグソーは、とても便利。
定規で引いたような真っ直ぐは苦手だけど、フリー曲線を切り出すにはもってこい。

 

でも、便利な分、危険でもある。

特に刃の進行方向に手を置いたりするととても危ない。

あと、よく見受けられるのは、切断終了後、まだ刃が止まり切らないうちに本体を迂闊に振り回す行為。これもとても危ない。

 

それらをよーく説明させて頂いてから、使って頂いたのですが。

 

切断後、ほっと気が緩んでしまうのでしょう、案の定刃の静止を確認しないままぶらぶらと振り回してしまう。

 

それを注意すること、3回。
その都度、あぁしまった、という表情はなさるのですが。

 

それでもやはり気を抜いてしまった4回目。

 

「この工房の管理者として、もしお客様がこれ以上同じミスをなさるようであれば、お客様の身の安全の為に、工具の使用を制限せざるを得なくなります。」

 

相当きつく、冷たいニュアンスだったと思います。
一般的なサービス業としての接客という感じではなかったかもしれません。

 

お客様は一瞬表情を曇らせ、それでも、あぁ分かった、気をつけるよ、とお答え下さいました。

 

1時間後、無事作業終了。

 

「先程は、きつい言い方をして申し訳ありませんでした。」

 

頭を下げる私に対し、お客様は言いました。

 

「私は今は定年リタイア組だが、ほんの数年前まで、ずっととある製造メーカーのライン管理の仕事をしていてね。安全管理については、本当に口が酸っぱくなるほど小言を言いつづけてきたのだよ。だから、さっきの貴方の気持ちはとてもよく分かります。それどころか、本当によく言ってくれた、と思っている。あぁ、この店は、この会社は、とても良い教育がされている、と、感心したよ。ありがとう。また使わせてもらうよ!」

 

不覚にも、うっすら涙ぐんでしまいました。

 

DIYアドバイザーとして、確かに、まず最初にすべきは話を聞くことです。おっしゃる通り。

 

でも、一番大切な事は、やはり「安全」だと、私は今でも思っています。

 

 

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