SPFで家具を作る、ということ

木工DIYに本気になり始めたすぐの頃に書いた記事です。

当時はともかく安い材でたくさん加工を経験する事を最優先していたので、ホームセンターで手軽に入手できるSPFのヘビーユーザーでした。

今では、ちょっと気を張る贈答品とかには桂やタモなんかも使うようになりましたが、SPFは今でも大好きです。

 

安かろう悪かろうの代名詞の様に言われ、場合によってはとてもぞんざいに扱われさえするSPFですが(店のカットサービスで『端材はいらんから捨てといて!』って言われる木ナンバーワン)、丁寧にかんなを走らせると、滑らかな肌に光沢をたたえる、とても美しい木だと私は思っています。

 

 

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当面の間、木工DIYの材料としてはSPF材を使おうと思います。

理由は、ともかく安いこと。
そして、柔らかく加工し易いという事。
この2点につきます。

 

このSPFという木材は、上記2点の理由からDIY材としてはとても一般的である一方で、本格的木工志向者からはどうも敬遠されがちなようです。

いわく、柔らかすぎて家具には向かない、あるいはソリや節が多すぎて精緻な加工には向かない、、、と。

実際、DIYではない既製品やオーダー家具でSPF材のものは、まず皆無と言ってもいいくらいだと思います。

とあるベテラン木工者に、「SPFで家具なんて、時間の無駄だよ!」と、直接アドバイスされたことさえあります。

 

でも、そうして既製品やオーダー家具がSPFを避ける理由には、硬さがどうとか節がこうとかいう以上に、決定的な理由があるように僕には思えてなりません。

 

その決定的な理由とは、ズバリ、その「安さ」なのではないでしょうか。

 

材が何であれひとつの机なり椅子なりを作ろうとする時、そこに掛かる手間や時間にはそれほど大きな違いはないと思います。

勿論、カンナをかけるにしてもノミでほぞ穴を掘るにしても、柔らかいSPFより硬い広葉樹のほうがより大変であることは間違いないでしょう。でも、それらの作業に必要な道具や、加工に要する時間がそれほど劇的に変わってくるとは思えません。少なくとも最終的な販売価格の桁が一つ違ってくる程には。

 

ほぼ同じだけ手間暇掛けて作り、それを販売しようとするなら、制作販売者としては少しでも高く売れる方がいいに決まっています。

 

だから、高級な材を使う。

 

技術料や制作時間などの工賃として例えば5万円の粗利を計上したいとした時、材料費2000円の材を使って販売価格52000円とするよりも、材料費20000円の材で70000円とする方が、売り易い。
実はそんなところなのではないでしょうか。

 

もちろん、高級な硬い木でキッチリ制作された家具には素晴らしい魅力があります。材なんて何使っても同じ、とは決して言いません。

 

でも、柔らかいSPFでも、家具は作れるのではないか、と、今の私は思っています。

 

販売目的ではなく、自分の為に、制作過程そのものを「コスト」ではなく「悦び」としてとらえるDIYerなら、「家具にSPF」というチョイスは、大有りなのではないでしょうか。

 

とにかく、安いし、加工し易いし。

 

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